部屋中が排泄物の匂いで満たされている。吐きそうになりながら処理するオムツの横で、母は「悪いね」と空虚な言葉を繰り返す。
嘘でしょ。死なないの? まだ生きるの? いつ死ぬの?
私のことを思うなら、早く死んでよ
これは、働きながら一人で母と祖母の在宅介護をしていた当時の私が、実際に書き留めていた日記の一部です。 介護殺人のニュースを見るたび、「刑務所に入れば、私にも毎日温かいご飯を作ってもらえる」と本気で羨ましく思っていました。
親の介護をしていると、誰にも言えない黒い感情が湧き上がることがあります。「早く死んでほしい」と思う自分に罪悪感を抱き、限界を迎えている方は少なくありません。
この記事では、私が経験した「介護という底なしの沼」のリアルな実態と、そこから心と体を守るために「絶対に頼るべき外部サービス」についてお話しします。
終わりの見えない在宅介護のリアル
母の介護は、小学生の頃から始まっていました。乳がんから始まった母の介護は、家事や生活費の肩代わりだけでなく、学費を自分で稼ぐことまでに渡っていました。
壮絶な介護は何十年か経った頃、高血圧を放置したことによる脳卒中から始まりました。その後、多発癌が発覚。私は在宅で仕事をこなしながら、祖母と母の三人分の家事、下の世話、そして高額な医療費をたった一人で背負うことになったのです。
入退院を繰り返すたびに母はせん妄症状を起こし、全裸で排泄物を撒き散らしました。睡眠時間は毎日2、3時間。残業で疲れ果てた夜中におむつを替え、自分の食事はふりかけご飯だけ。それでも母は、私が買った高い介護用冷凍惣菜を「まずい」と残すのです。 行政やケアマネに相談しても「共用部分の掃除は対象外」「特養では医療行為ができない」と、八方塞がりの状態でした。
介護者が自分を守るための3つの解決策
あの沼の底から抜け出すために、私が身をもって学んだのは「お金を使ってでも、物理的に介護から離れる時間を作る」ことの絶対的な重要性です。
共倒れを防ぐために、以下のサービスは躊躇せずに利用してください。
1. 介護食・配食サービスの導入(家事負担の削減)
私のように、自分の食事を削ってまで親の食事作りに追われると、心身共に崩壊します。味が合わないと文句を言われても、準備と片付けの手間がゼロになる配食サービスは、介護者の精神安定剤として必須です。

2. 民間の家事代行・介護代行サービス
介護保険内ではカバーしきれない「同居家族の分の洗濯」や「共用部分の掃除」は、民間の代行サービスでお金で解決するべきです。他人が家に入るストレスはありますが、自分が壊れるリスクに比べれば安い投資です。


3. 施設探しのプロに相談する
「要介護度が低い」「医療行為が必要」など、条件が厳しくても入れる施設は必ずあります。自分一人で探して絶望する前に、全国の施設事情に詳しいプロの紹介センター、もしくは担当のケアマネージャーに丸投げしてください。
まとめ:自分を責めるのは今日で終わりに
親に死んでほしいと願うことは、異常ではありません。それほどまでに、あなたは追い詰められているのです。
自分を責めるのをやめ、使えるサービスはすべて使い倒して、まずはあなた自身の人生を取り戻してください。

